空の色
ビー マイ バレンタイン?
2月、季節はすっかり冬
何気に一番寒い時期なんじゃないかと思うぐらい寒さと戦う日々
今まで自分とは程遠いところにあると思っていたイベントも今年はそうではなかった
「青空、おはよう」
今日も安定の朝練帰りの彼から挨拶
「空良、おはよう」
そしてすっかり馴染んだその名前を呼ぶことに違和感を感じることもなくなった私も笑顔で彼に挨拶をする
そんな空良の手元を見てみると、学校のカバンを持っていて
さらに言うとその学校のカバンからカラフルなあれこれが覗いて見える
自然と顔が険しくなっていったのを空良も見ていたのだろう
私の視線をたどれば何を見たのかすぐにわかる
「あ、これはその、朝練中にさ」
「うん、空良モテるもんね」
ニコっと笑って体の向きを変えた
「いや、青空、これは…」
「大丈夫、わかってるよ」
嫉妬、なんて
恥ずかしい