空の色
せっかく仲直りしようと思ってきたのに
「あっそ。待っててごめんなさい。さようなら」
やっぱり自分は可愛くない
この後に及んでこんな言い方しかできないのだから
でも私がそう言って去ろうとしたら繋がれていた手にさらにギュッと力が入った
「そういう意味じゃないよ」
青空のそんな顔を見てもいいのは
「俺だけだろ?」
笑顔を浮かべて顔を覗き込まれたそれだけで許してしまう自分がいる
しょうがないじゃない
ドストライクの顔なんだから
「…私もごめんなさい」
「何が?」
「朝、あんなあからさまに醜い嫉妬なんかして…」
やっと言えた、ごめんなさいという言葉
それにホッとしていたら
「そんなん謝ることじゃないよ」
と今度は空良が満面の笑みで言ってくる