空の色
「帰ろっか」
そう言うや否や私の手を取り歩き出す空良
「週末どっか遊びに行こう?
「ん〜、俺ん家は?」
「どっか行こうよー」
「じゃあ昼間はどっかいって、夜俺ん家来いよ」
ここまで言ってくるのはめずらしい
怪しく思いじーっと見つめていたら
クスッと笑われて満面の笑みでこういう私の彼
「誰もいないんだ、週末。泊まりにおいで?」
もう高校生だし、それがどういう意味か分かる
恥ずかしいけど、狼な彼を一瞬だけ見てしまった私は諾かないわけにはいかない
付き合いだして初めてのバレンタイン
色々あったけど、
やっぱり空良が好き、というか大好きなんだな、と思えた日でした
ビー マイ バレンタイン?
おわり