ありがとう、さようなら
真っ赤な血を全身から流し、黒いアスファルトの上に横たわっていた
リサだった。

はじめは何が起こったのか、全くわからなかった。
時間がたつにつれ、野次馬や大人達が集まるにつれ
私の頭は正常に動き出し、事態を把握した。

彼女が私をかばった。

其のことしか頭に浮かばなかった。
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