ありがとう、さようなら
私は、心から笑うことを忘れた。
でも覚えているのは、
周りに心配させまいと常に笑顔でいたこと。

わかっていた。
それが逆にみんなに不快感を与えることも、
私を憎むきっかけになっていることも。

でも、幼かった私には、それ以外の償い方がわからなかった。

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