ありがとう、さようなら
【真由Side】
海を見る。
私の大好きなことだった。
つらいことがあったとき、必ず海に来て、波を眺めた。
海水浴のシーズンももう終わりに近づき、人はいなくなっていた。
だからだろうか?
同じ様に眺めている少女のことが気になった。
「何をやっているの?」
気が付くと、声をかけていた。
少女は驚いて、堤防から落ちそうになった。
「だ、大丈夫!?」
すると、少女は私を見て、微笑んだ。
「大丈夫だよ。」
その声は、温かみがあって、私はなきそうになった。
いや。
涙がこぼれていた。
「どうしたの?」
「え?」
「涙、出てるよ」
彼女に言われて、初めて泣いていることに気付いた。
「何かつらいことあった?」
彼女は、初めて会ったにもかかわらず、私に優しくしてくれた。
「な、何でもないよ」
「嘘はダメだよ。何も無くて、そこまで泣く人はいないよ。私でよかったら、話して?」
むちゃくちゃだと思った。
初めて会ったのに。
でも、その言葉が、心が嬉しくて、私は話していた。
「私ね、ここにはつらいときに来てるの。
誰にも言えないくらいつらいときに。
初めて会った人にこんなこと言うのは、不自然かもしれない。
けど、話してもいいかな?」
彼女は、ゆっくりとうなずいた。
だから、私は過去もすべて話すことが出来た。
海を見る。
私の大好きなことだった。
つらいことがあったとき、必ず海に来て、波を眺めた。
海水浴のシーズンももう終わりに近づき、人はいなくなっていた。
だからだろうか?
同じ様に眺めている少女のことが気になった。
「何をやっているの?」
気が付くと、声をかけていた。
少女は驚いて、堤防から落ちそうになった。
「だ、大丈夫!?」
すると、少女は私を見て、微笑んだ。
「大丈夫だよ。」
その声は、温かみがあって、私はなきそうになった。
いや。
涙がこぼれていた。
「どうしたの?」
「え?」
「涙、出てるよ」
彼女に言われて、初めて泣いていることに気付いた。
「何かつらいことあった?」
彼女は、初めて会ったにもかかわらず、私に優しくしてくれた。
「な、何でもないよ」
「嘘はダメだよ。何も無くて、そこまで泣く人はいないよ。私でよかったら、話して?」
むちゃくちゃだと思った。
初めて会ったのに。
でも、その言葉が、心が嬉しくて、私は話していた。
「私ね、ここにはつらいときに来てるの。
誰にも言えないくらいつらいときに。
初めて会った人にこんなこと言うのは、不自然かもしれない。
けど、話してもいいかな?」
彼女は、ゆっくりとうなずいた。
だから、私は過去もすべて話すことが出来た。