ありがとう、さようなら
十年後
【桜花side】
私は、24歳になった。
大学在学中に一年留学した私は、今年大学を卒業した。
私は、その報告のために真由のお墓を訪れた。
お墓に水をかけ、花を替えて線香に火をつけた。
そして、お墓の前で手を合わせた。
真由、私卒業したよ。
採用試験にも受かって、働けるようになった。
私ね、教師になったの。
少しでもいじめのない学校生活を作りたい。
真由のような生徒が出ないように。
簡単なことじゃないってわかってる。
けど、真由の悲しい思いを後世にも伝えたい。
いじめで辛い思いをするのは、本人だけじゃないってことも。
だから、空から見守っていてね。
そっと目を開け、私は立ち上がった。
すると
ザァッッ
少し強い風が吹き、近くに咲いていた桜の花びらを舞あげる。
かすかに聞こえたのは空耳か。
けど、確かに真由の声だった。
どっちでもいい。
私は、真由の言葉だと思っているから。
私は、前を向いて歩き始めた。
”桜花なら大丈夫!頑張れ!応援してるよ”
その言葉を胸に抱きながら。
私は、24歳になった。
大学在学中に一年留学した私は、今年大学を卒業した。
私は、その報告のために真由のお墓を訪れた。
お墓に水をかけ、花を替えて線香に火をつけた。
そして、お墓の前で手を合わせた。
真由、私卒業したよ。
採用試験にも受かって、働けるようになった。
私ね、教師になったの。
少しでもいじめのない学校生活を作りたい。
真由のような生徒が出ないように。
簡単なことじゃないってわかってる。
けど、真由の悲しい思いを後世にも伝えたい。
いじめで辛い思いをするのは、本人だけじゃないってことも。
だから、空から見守っていてね。
そっと目を開け、私は立ち上がった。
すると
ザァッッ
少し強い風が吹き、近くに咲いていた桜の花びらを舞あげる。
かすかに聞こえたのは空耳か。
けど、確かに真由の声だった。
どっちでもいい。
私は、真由の言葉だと思っているから。
私は、前を向いて歩き始めた。
”桜花なら大丈夫!頑張れ!応援してるよ”
その言葉を胸に抱きながら。