ありがとう、さようなら
手紙
【桜花side】
真由と出会って、半年以上が過ぎた。
私も真由も六年生。
もう、卒業が近い。

卒業式の練習が始まった。
家へ帰ると、一通の手紙が届いていた。

それは、真由からだった。

《Dear桜花
もうすぐ卒業だね。
私の学校でも、卒業式の練習が始まったよ。
でも、
私学校に行きたくないな。》

そこまで読んで、私は硬直してしまった。
今まで真由は手紙でだけは弱音をはかなかった。
手紙でだけは明るくあったから。
私は嫌な予感がした。
そして、急いで続きを読み始めた。

《私に生きている価値ってあるのかな?
どうして私ばっかりこんな目にあうのかな?
私の存在意義ってなに?
わたしは、ここに居てもいいのかな?
もう、きついな
桜花に会いたいよ…
       From真由》
私は読み終わると、すぐに電話に手をかけた。
そして、真由の家へと電話をかけた。

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