PALL MALL
「なんで2人なんだ…?両親と一緒じゃないのか?」
「…それは直接彼女から聞いて下さい。」
美優に聞く…。
また美優に会えるのか…?
会えるなら、会いたい…。
「…分かった。美優に会わせてくれ。」
俺は決心した。
「…はい。きっと美優も喜びます。」
女の子は笑顔でそう言った。
そうだといいけど…。
「あ…、この駅の近くですから降りますよ!急いで!」
「お、おい!」
女の子は俺の腕を掴みながら走り出した。