王様の、言うとおり



「菜月って味音痴?」



『何で……。』



「だって。それ3日前に賞味期限切れてるから。」



楽しそうに言ったキングに思わず底を零さないように覗けば、確かに3日前の日付がありまして。



鬼だ……と思いました。





【なな。王様と新しい住人】





    菜月の代わりに

  世話してあげるんだから

これくらい遊んでも良いよね?



   王様じゃなくて鬼!


 キングに無償の優しさなんて
 無いと知っているはずなのに。


  どうしてこう騙されて

  しまうのでしょうか。




(『だから冷やすのに使った方が良いって言ったのに。』)

(「言葉が足りない!3日くらい大丈夫、食べてやるっ。」)

(『……バカだ。』)




その数時間後、


病は気からかもしれませんが。



お腹が痛くなりました。







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