王様の、言うとおり


私だって何時間もかけてやってんだから。


『ふーん。あ、そう。』


……断られたにも関わらず、彼は笑顔。

その笑顔に、私はいつも恐怖を覚えます。




次に何が来るのだろう。



暴力では無いか……と。


ですが、彼は私に暴力はふるいません。絶対に殴るなどしないのです。




クッションやらを駆使した暴力は度々ありますが。




『じゃあ、良いよ。………先輩から見せてもらえるよう頼んでもらうから。明日、呼び出されるかも……「どうぞ!」』




絶対に私は拒否できないのです。

……安全でいたいならば。


先輩が来るなんて絶対に嫌だ!あのブカブカの腰パンでペッタンコの段ボールのような上靴履いてる先輩が何人も……。





金髪にした時点で『お前何格好つけてんの?』なんて言われて先輩に絞められるんじゃないかって思ってたのに……。






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