王様の、言うとおり
落ち着いた口調で冷静に森田くんにキングは言い返しました……!
言った!王様発言……。
「……何だよ、それ。」
確かに、飲みたい、と言っただけで買ってきてとは頼まれてない。
キングは、間違って、ない。
「一部を見ただけの勝手な先入観で怒鳴られても困るんだけど。」
言い返そうとした森田くんに更にキングは続ける。
森田くんは、ぐっと口を閉じました。
私はその様子をビクビクしながら見る事しかできません。
最後に静かに溜息に似た息を吐いて、歩きだしたキング。
すぐに追い掛けたいけれど、今は森田くんを。
森田くんは、キングの背中を睨み付けていて。