王様の、言うとおり
つまりは私よりも煌の方が行ける学校の数が多くて。
煌がいけない所に……なんて事が出来ませんでした。
先生から聞いたのか、どこから情報を仕入れたのか分かりませんが、同じ高校を受験されて。
煌は余裕で合格。
私はなんとか合格。
で、また小・中と変わらないこの関係が続く事になったのです。
因みに煌と私は最悪な事に同じクラス。
クラス数は沢山あるのに同じクラス。
最初は出席番号順で離れていた席も次の席替えでまさかの隣の席。
……最悪です。
『良いなぁー皇子の隣で。』
と、羨ましそうに言ってくるクラスの女の子に、私が今までどれだけ苦労してきたかを語ってあげたくなります。
なぜか煌は女子から“皇子”と呼ばれてますが。(本人はまだ知りません。)
“皇子”なんて可愛らしいものじゃない。王様だ、や、大王だ。と密かに私は思うので。
心の中では、王様、キング、たまに閻魔と呼んでいます。
バレたら怖いのであくまで声に出さず心の中、だけです。
【に。王様と幼なじみ】
無理矢理繋がれた気もしますが
かなりの腐れ縁です。