王様の、言うとおり
そんなの……、
『い、いいよ!私で良ければ……。』
断る理由なんて無いです。
「本当!?」
パァァっと、絵美ちゃんの顔が輝きました。眩しい。
『が、頑張ってね。』
「ありがとう!」
良かったねー!と手を握り合う2人をテーブルを挟んだこちらから見ていて。
……やってしまった。
いや、こうするしか無かったんですけれど。
何を持っていこうとか、後数日でどれだけ痩せれるかなど話始めた絵美ちゃんの話から抜けて、アイスを見つめる。
少し、溶けたアイス。
スプーンで押さえるようにすれば、ガラスの皿の上を少し滑った。