王様の、言うとおり
……巻き込まれたくない。
絵美ちゃんが最終的に私に当たってこなければ、キングに告白しようと私には関係無いから。
だから、どうか穏便に。
穏便に全てが済むように、祈りながら残りのアイスを口の中に入れました。
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「じゃあ、また明日ね!」
「二人とも、ありがと。」
眩しい笑顔で可愛く手を振る絵美ちゃんに、振り返しながら別れた。
バス停までの道を、歩く。
「……菜月。」
『ん?』
途中からずっとだんまりを決め込んでいた奈留ちゃん。
「どうなると思う?絵美ちゃん。」
ハッキリ言って。そう付け足された言葉。
きっと、私と奈留ちゃんは同じ結果を想定してると思う。
『断られる、と思う……。』