王様の、言うとおり
『どうして……?』
さっきの私のように微かに笑ったまま理由を教えてくれそうにありません。
仕返し……?
私が朝早く黙って学校行って、理由を言わないから。
金魚に餌をあげないの?
私のせいで金魚が犠牲に……?
「よし、それじゃ終わるぞ。また明日なー。」
先生の締めの言葉で、一斉に立ち上がります。
「礼!」
「さよーならー。」
一学期が終わり、気分が上がってはしゃぎだすクラスメイト。
「……とにかく、今日は家に来るな。絶対に。」
終わったー、ほっと息を吐く中、静かな声が耳元で聞こえ、すぐにキングの方を見ると。
もうキングは私に背中を向けていました。
「煌ー、帰ろ。」
「ごめん。今日は寄り道しない。」
「えー何で!?」
とおせんぼするように話し掛けた亮平くんの誘いも断りました。
……また、私が怒らせてしまったのでしょうか。
でも、言える、訳が無い。