王様の、言うとおり
合宿から帰ってきて見てみたら、水面に浮いてた……何て絶対に嫌です。
せっかくお祭りで取ったんだから。
……やっぱり、気になる。
来るな、と言われたけど……。
『餌をあげたか確認するだけだからね。』
ぽつり、自分に言ってみて納得。
ガラッと窓を開けて、身を乗り出し、キングのベランダへと向かいます。
窓を開けた事で外の暑い空気が肌に触れて。
まだ仄かに薄暗いだけの空。
何度渡ってもちょっと怖いけれど……歯を食い縛って。
無事、ベランダに移れました。
ゆっくりと、キングの部屋に繋がる窓を開ければ、