王様の、言うとおり
……、っ、
「触んな。」
……腕を掴めたのは、一瞬。
掴んだと思った時には、既に振り払われていて。
あ、と思えばキングの冷めた一言が、私の耳に届いてきました。
まさか、振り払われるとは思っていませんでした。
驚いて、私の手は、振り払われたまま浮いていて。
振り払われて、手にキングの血がつきました。
そんなことは、気にしないけれど。
「……何でここにいる?今日は来るなって言ったのに。」
『………。』