王様の、言うとおり
顔を埋めて、目を閉じて真っ暗な世界になれば、
いつも綺麗な部屋がぐちゃぐちゃに散乱している様子と、キングの手からタラタラ流れ出る赤い血が見える。
……結局私は何も出来なくて、手は大丈夫かな、部屋は片付けられたかなって心配することしかできないんだ。
そう思うと、何故だか涙が出てきました。
【じゅうご。
王様の気付けなかったこと】
何年もお隣さんで
腐れ縁なのに、
キングの家のことは
何一つ私は知らないんだ
約束を破って
見てしまった光景が
耳や目に焼き付いて
離れない