王様の、言うとおり
Ⅰ……王様の生態と私との関係
いち。王様の朝
【いち。王様の朝】
私の1日は、とても大きな目覚まし時計の音によって目が覚める所から始まります。
ピ、ピ、ピ、ピ
静かな室内に響き渡る電子音。
鳴り始めた所で、寝起きの良い方な私は目が覚めます。
ピピ、ピピ、ピピ、ピピ
……目は覚めても、体はまだベッドの中です。
寝る前にすぐ傍に置いてあった携帯を開いて時間をチェック。
7時15分……起きないと。
ピピピ、ピピピ、ピピピ
体を動かす準備をしていると、目覚ましは早く止めろと急かしてきます。
ピピピピピピ………!
ついに最終段階。
大音量で間が開く事の無く鳴り響く音。
ここまできてしまうともう、近所迷惑極まりないです。