王様の、言うとおり



中学の時から、何回もこういうことがあったはず。



告白する!と友達が言っていても私は実際に見たことは無くて結果だけ後から知って……。


で、何故か慰めようとして逆ギレされて私が責められてたなぁ……。


思い出せば、切なくなります。



「……菜月?大丈夫?お風呂上がりだから、またフラフラってきた?」



少しだけ顔を覗かせて向こうの様子を伺いながらも、壁に手を付けていると、心配そうに奈留ちゃんが小声で尋ねてきました。



『ううん、大丈夫。』


「辛かったら座っててもいいからね?どうせまだ通れないんだし。』



「うん……。」

昼間のこともあるから心配してくれているんでしょう。


ありがたいです。



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