王様の、言うとおり
そんな、聞いただけで答えられる?しかも寝起きで。
キングは分かりません。
『……何の為に起きてるの。授業受ける意味無いよね。』
「……っ!」
うるさいうるさいっ!
言い返せない。のが悔しいです。
真面目に頑張ってるんです。私は。
いつか「キングみたいに寝ないで授業中真面目に起きていて良かった。」と言える日がくるはず。
キングが寝て後悔したと思う日がくればいい。
大体……
「何で私がいきなり当てられなきゃ……。」
話を聞いているかどうかは別として、寝てる人から当てれば良いじゃないか。
隣とか、隣とか、隣とか……
ちゃんと授業に参加して、当てられて答えられなくて、
真面目に受けてない人に助けられてバカにされて。
最悪です。
当てられた事に対する文句を呟けば、やっと肘をついて上体を起こしたキング。
やっと起きるんですか。
『16日。』
「え?」
『今日。16日。』
「そうですけど?」
いきなり日にちを確認しだしたキングに小声で答えます。
『まだ気付かないの?』
「は?」
何が。
眉間に皺、な私を見て、キングは呆れ顔。
まだ分かんないのかって思っているでしょ、表情全開です。
『6番関係が当たんの。お前36だろ。』
出席番号が、と付け加えられ、やっとわかる。
「あ。」
日付で当てられたのか……と。
だから私に。