王様の、言うとおり
「ねぇー?さっきからなーに打ってんのー?」
「別に。」
たった今送信した短い一行メール。
携帯を閉じて畳の上に置く。
「じゃあ次ババ抜きねー!」
……いい加減煩い。寝たい。
菜月が眠れないみたいだから付き合ってるけれど、メールが来ないなら寝るのに。
この部屋の盛り上がりよう。
どうせ寝たくても眠れない、か。
菜月と部屋を交換して欲しい。
俺は寝たい。
静かだったらすぐにでも寝るのに。
今、俺の部屋は他の部屋の奴らが遊びに来ていて。
深夜だと言うのにこの盛り上がりよう。
なんでも亮平は、先生が持っていた見回りの表を見たらしく。