王様の、言うとおり
「地図。」
さっと渡して、懐中電灯を持ち地図を照らします。
「そんなに離れてないし……こっちに歩けば正規の道に出る。行くよ。」
地図と携帯を持って、歩きだすキング。
今来た道を引き返すのではなく、正しい道に出る道を行くみたいです。
助かった……のは良いけれど、今の時間は完全にロスで。
申し訳ない気持ちが胸をこれでもかってくらい圧迫しています。
しばらくキングは携帯を見つめながら歩いていましたが、
ちゃんと合ってると分かると携帯を閉じてポケットにしまいました。
『…ごめんなさい。』
沈黙が気まずい。