王様の、言うとおり
隣から、呼ぶキングの声。
ちなみに課外は教室では無く視聴覚室で使われ、
合宿の時のように長机で行われるのでキングとは隣です。
『何ですか。』
「宿題やった?」
当たるよ、多分。
とキング。
ノートに落としていた視線を前へ向ければ、私の列の子が当たっていました。
この流れは後ろにきます。
どこが当たるか人数を数えて問題を見て確認。
「分かんない?教えてあげても良いけど。」
『結構です。奈留ちゃんに写させて貰ったので。』
人の力で……と言うのが自分で言っていて悲しい。
けど、奈留ちゃんは数学得意だから。
キングの力は借りません。
何があっても借りるもんか。
「あっそ。」
頬杖を突いてこっちを見ていたキング。