王様の、言うとおり
「何言ってんの。サボりが。」
『だって、今、夏休みだもん……。』
「今日皆が学校で勉強してた時にずっと漫画読んでたでしょ!」
『それは……、』
そうですけれども。
本来課外が無ければ毎日こういうことが出来てた訳で。
『課外なんて無くなればいいのに。』
「部活入ってない子が何言ってんだか。」
『うぅー…』
どうにかして明日も休めないかなーと考えます。
「あ、そうだ菜月。」
『ん?』
夕方で日も暮れてきたし、カーテン閉めて、かな。
お母さんに返事しながらソファーから状態を起こす、と。
笑顔のお母さん。冷蔵庫に貼られていたハガキを手に取る。あの、送ったら抽選で当たるって言う。