王様の、言うとおり
にじゅうご。王様とこれからの私
【にじゅうご。
王様と私の素直な気持ち】
……とても気になって、仕方がありません。
背後の人物が。
『……何か?』
「朝から何ですか。」
『もう9時ですけど。』
シャーペンを握り締めたまま首だけ振り返ると、
本棚の前でマンガを読んでるキング。
「……帰らないの?」
『うん。ここ、涼しいし。』
涼むな。冷房泥棒だ…!
いくらお母さんが言ったからと言っても、朝になれば帰るだろうと思っていたのですが…。
朝になっても全く帰る気配がなく、
いつ帰るのだろうと思っていればこの優雅に寛ぐ姿。
私はというと、終わらせようと宿題を消化しはじめて。