王様の、言うとおり



これ以上無言でいたら、キングに何されるか分からない。


優しくしてされているうちに答えてしまおう。羞恥心で今にも海に飛び込みたい気分ですが。




やきもちがなんだ!



ずっと一緒にいたんだからするさ。


決意して、ゆっくり、と頷いて、顔を上げました。




『…そっか。』

「―――――、」



上げた先には、笑顔のキング。



満足そうに笑っていて。



夕日で、少し目にかかる黒髪が赤茶色になっていて。

中学の時に染めていたキングを思い出しました。




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