王様の、言うとおり



『なんか、今。可愛いって思った。』



「、え?」


『……好き。』




……真正面から、

これもまた綺麗な口から、

私に言葉が発せられました。





え?




え、え?




い、今、なんと。

私が言おうとしていた言葉が、どうしてキングから。



固まる私。でも、キングは真っ直ぐ見てきて。ただ、恥ずかしい。




「な、なんで。」

『何でって言われても。気付かなかった?』




当たり前のように、照れる様子もなく話すキング。




< 582 / 600 >

この作品をシェア

pagetop