王様の、言うとおり


『菜月、雰囲気壊しすぎ。ネガティブで。』



「え?」



『分かんない?せっかく菜月が好きそうなシチュエーションで言ってあげたのに。』

……何が?



首を傾げてキングを見れば、




『海。』と一言。

『今日マンガで読んだ。』



そう言って、下がりつつある夕日を眺めるキング。



「だから今日……海行くって。」




『ん。思い立ったから。』



何という急な理由。




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