王様の、言うとおり
エピローグ
ふ、と思考が真っ暗な闇から戻ってきた時は頭上で煩い目覚ましのアラームが鳴っていた。
……朝、か。
そして今日からまた学校に行かないといけない日々が始まる。
そう思うと、もう少し寝ていたい。
腕を上げてアラームを止める、と言う動作すら面倒だから、薄手のタオルケットに頭を埋めて、目を瞑る。
あ、やばい。また睡魔が……。
と、
ガタン。
……来たか。
窓に何かがぶつかった音。