王様の、言うとおり
買ってくれるか……と期待に満ちてキングの反応を待てば。
「ダメ。飴だけ食ってリンゴ残す。」
『ちゃんと食べます!ちっちゃいので良いから……。』
「絶対不味いって言って残すね、却下。」
『………。』
却下されて、また歩き出されました。
りんご飴……確かに大きいのは途中で飽きちゃうしリンゴ色が変わってしまって食べる気失せるけど……。
小さいのなら、いけると思ったんだけどな。
他は?と聞かれて再び出店を見ると、あ!
『……くじ、したい。』
出店に置かれたゲームのケース、ポスター、ぬいぐるみ。
雑貨屋さんと間違えてしまいそうなくらい色々な景品が置かれてます。
「……菜月、何歳?」
呆れたような、バカにするような冷たい眼差しがコチラを見てきました。