レーザービーム【ほのB】
真鶴さんは笑いを止め、覗き込むように顔を近づけた。

「……ッ」

端正な真鶴さんの顔は、すぐそこ。

ドキドキしてしまう。

「雫」

よく通るバリトンボイス。

それが僕の耳に、スルリと入る。

「俺とつきあえ」

「えっ」

つ、つきあえ?

「あんなヤツ忘れて、俺と恋しろよ」

恋、しろ?

「雫…」

真鶴さんの顔がアップになったと思ったら、唇に感じたぬくもり。

って……ええっ!?
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