レーザービーム【ほのB】
あまりの事実に、何も言えない。

だって、真鶴さんと……!?

唇が離れた。

「ビックリしたか?」

真鶴さんが得意気に笑う。

「あっ…」

何するんだ!

そう言いたいけど、出てこない。

喉まできてるのに、出てこない。

「顔、真っ赤だぞ?」

真鶴さんの手が頬に触れる。

男らしい、ゴツゴツとした大きな手。

その手の持ち主はまぎれもなく、真鶴さんのもの。

もてあそぶように頬をさわられてるのに、声を出すことができない。
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