レーザービーム【ほのB】
「よくわからない、か。

まあ、わからなくても後にわかるだろうけどな」

真鶴さんの顔が近づく。

僕は目を閉じる。

………あれ?

触れてこないぬくもりに目を開ければ、
「ヒゲをそれ!」

えっ?

何故だかわからないが、いきなり怒鳴られた。

何で?

真鶴さんを怒らせるようなことしてないんだけど。

「人がいる」

小さな声で言われて後ろを見ると、
「あ、帝さんの」

彼女さんだった。

ドアを開けて入ろうとしていたのだろう。

真っ赤な顔してうつむいている彼女さんに、
「ご、誤解です!」
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