レーザービーム【ほのB】
躰の中心から崩れて行ってしまいそう。

頭の中から溶けて消えてしまいそう。

もう無理だ。

躰が保たない…。

そう思った瞬間、離れた唇。

熱い吐息が、こぼれる。

「……っは」

酸欠で、浅い呼吸を繰り返す僕。

激しい運動をした後みたいだ。

対して、真鶴さんの表情は変わらない。

それどころか、余裕すら感じる。

してきたのは、真鶴さんじゃない。

そう思うほどだった。
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