レーザービーム【ほのB】
意外なことに、僕は何も言えない。

真鶴さん、和の方のイメージがあるからなあ。

容姿とか、柔道やってたこととか。

「嫌いか?」

その声に視線を向けると、カップ片手に新聞を読む彼。

うわあ、すごく絵になってるよ。

イケメンは何をさせてもイケメンだ。

僕は椅子に座ると、用意された朝食を口に入れる。

さすがイケメン、何でもできる。

せめて料理はヘタクソでいいのに。

そしたら、僕だって真鶴さんの………何を言おうとしてたんだ?

「何か言いたそうだな」
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