レーザービーム【ほのB】
「はあ…」

思わずため息をついた僕に、
「どうした?」

視線を向けると、黒瀬真鶴(クロセマヅル)さん。

帝さんの次に指名率が多いナンバーツーホストである。

僕とは3つ年上だ。

モデルのような長身は、性別を忘れて思わず見とれてしまう。

学生時代は柔道をやっていたせいか、躰つきはガッシリしている。

帝さんが小悪魔なかわいい系なら、真鶴さんは野獣な俺様系だ。

「いえ、何でもないです」

首を横に振った。

「そう?

ないんならいいけど」

形のいい凛々しい唇に、思わず見とれてしまいそうになる。
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