レーザービーム【ほのB】
そう思ってたら、
「おい」

振り返ると、
「あ、真鶴さん」

そうだ、真鶴さんと約束があったんだ。

「今終わらせます」

「いや、いいんだ」

えっ?

「全員帰っただろ?」

「あ…」

帝さんでもう最後だったんだ。

当然、ここにいるのは僕と真鶴さんの2人だけ。

真鶴さんはソファーに腰を下ろした。

わあ、絵になるなあ。

長い脚を組み、背中を預けるその姿は、まさにモデル。

不覚にも、ドキッ。

だから真鶴さんは僕と違うんだってば。

「始めようか?」
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