レーザービーム【ほのB】
ブルッと、背筋が震える。

「あの、真鶴さん…?」

「見ればわかるんだよ」

「えっ…」

「お前が西園寺を見てる時の目。

他のホストたちを見る時の目と違ってた。

まるで、恋する乙女みたいな。

西園寺を見てる時のお前の目は、まさにそれだった」

知らなかったのかとでも言うように、僕に視線を向ける。

気づかれてたんだ…。

しかも真鶴さん、意外にも鋭いんだな。

「けど、意中の西園寺は彼女持ち。

お前が入れる余地なんてどこにもあるまい」

膝のうえで頬杖をつき、ニヤッと笑う真鶴さん。
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