恋がみのる時
「よく会いますよね?今日ので3回目っ」
「うん、確かにね」
よく考えてみれば3回目か… 
でも、同じクラスの子達は毎日会えてるんだ…
なぜか、嫉妬してしまう。
「あ、俺もどんなきゃ、失礼します!」
一輝はクラスメートの方へ走っていった。
結局彼の背しか見ることができなかった…

私たちも自分たちのクラスメートの方へ向かって
歩き出した。

「おまえらどこほっつき歩いてんだよ-」
木下がさぼったあたしたちにケチ入れてきた。
「え、ごめん。べつにうちら…」
「木下もサボってんじゃん-!!」
私が誤っていたが恵が入ってきた。

「俺はなあ!!…まあサボってるけど」

いやいや!木下、あんたの言ってる意味全然わかんないし。
「ほら!めぐの言うとおり♪」
恵は勝ったというのを確信してガッツした。
「ちぇっ」
木下が軽く舌打ちをした。
てか、2人は何争ってたんだよ…
まだまだ…ガキですね~

「真琴っ!」
恵が、チラシ配りの最中に話しかけてきた。
「ん?」
「今日の、あの~一輝くん?結構会ってたんだね♪」

ドキ!!

「別に、3回だけだし。ちょっとちょっとだよ-」
「ふ~ん?」
恵はにやけている。

え、なんか私おかしい??…いつもと違う?
私はめちゃくちゃ動揺している。

「たぶん、真琴は一輝くんの事すきなんだよ☆」
「え…えぇ?!な…なんでっ!!」
「顔真っ赤だよ-あせって動揺もするし-」

やっぱり恵にはおみとおしか…
この気持ちも『恋』なんだよね。

「恋したかも…」
私の声は聞こえるか聞こえないかの声だった。
「うん、おめでとう」
恵は笑顔で言ってくれた。
めぐには本当に感謝の気持ちでいっぱいだった。
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