恋がみのる時
"そんなに食べないわよ(∵;)
これ本当だからねっ!!うししっ"

最後の"うししっ"って何よ…
すごい気になる、まあ、そっとしておいてあげよう。

そんなこんなでいつのまにかメールは終わってしまった。

また暇じゃないか-…。
まあ、外にでもでるかあ~。

私は、一人で散歩にでかけた…。
一人って…本当にさびしい。

季節は秋。
道には枯葉が何枚も落ちている。

「なんか秋って寂しい感じだな…」
ぽつんと出た独り言…静かな団地に響いた感じだ。

し…静かすぎる、本当に人が住んでいるのか?
リアルに怖い。
私は、この静けさに妙な不気味さを感じた。

すると、後ろから冷たい風が吹いてきた。

「さ・・寒い・・」
私は、そんな寒さに耐えられなくて家に帰ろうとした時だ。

「お、やっぱり田中だ!」
そこには、…木下が立っていた。

げ…なんでいんのよ。タイミング悪すぎ。

「木下…この団地住んでたっけ?」
「ん、ううん。林んとこ行く途中だよ」

あ…林か。
木下と林って本当に仲いいなあ…
じゃなくて!!寒いんだっつ-の!!
「そっか。じゃあ、あたし帰るから」
「え、うん。じゃね」
木下の顔は「もう?」って感じだった。
「…うん」

私は、足早に家へ向かった。
「なんであそこで会うわけ?!1分違えば会ってないって
いうことなのに…」

今日の休日は何かと最悪だった。










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