恋がみのる時
なんだかすっきりした眠りにつく事ができなかったなあ~
ただでさえ寝起きが悪いあたしはいつも以上に不機嫌。

「お母さん!!いってくるから!!」
「何!あんた今日変じゃない?」

いつもより不機嫌な感じを察したのかお母さんがあたしをいつも以上に気にかける。

「あたしが変なのはいつもだってば!!」
勢いよく玄関口ドアを開けると・・

「あ!家だけは破壊しないでやって?」と母。
なんじゃそら。

学校に着くと恵が走ってあたしのとこに小走りできた。
「ちょ・・ちょっと来てくれる?」
さっきより機嫌がよくなったあたしは・・
「いいよ~♪」
この時はまだノー天気なまま・・・

私たちは誰もいない屋上へ。

「木下・・呼ぶのお願いできるかな!?」

「…今から?」

「違っ 放課後ね…。部活前にタイムング計らって・・」

「わかりました!」
恵の顔は、とても赤くて・・可愛らしかった。
木下!こんな可愛い子に告られるなんて!絶対喜べ!

そして放課後。
私は恵に言われたとおりに実行した。

「木下!」
木下が振り返り・・
「・・何?どうしたの?」
あ-・・・何て言えばいいの?
段々と頭の中が真っ白になっていく。

「えっと…ね?話あるから…ちょっといいかな?」
なんかあたしが告白するみたいじゃん!!
お願い!あたしじゃなくて恵だから…了解して?

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