恋がみのる時
はぁあ…疲れた…
「真琴、明日ね文化祭の係り決めだって!」
恵が、言う。
「ぇえ?!最悪ー」
「…そんな事言わないの!」
「だってねぇ・・・」
「でさぁ」
恵が、話題を切り替える。
なんとなくわかる、木下が好きだから同じ係りがしたいんでしょ。
「木下ってなんの担当受けるのかな?」
やっぱね…予想的中。
「さ、さァ?」
「ひどー!真面目に聞いてよぉ!!」
…じゅうぶん真面目だったと思うけど…。
「なら、木下に聞いてみれば??」
「無理!絶対無理!」
「ほらぁ、すぐ無理って言う~…」
恵の癖、すぐ無理という癖。
「だ、だってぇ」
だってもこうもないでしょ!!!
アタックのみよ!!うん!!
「じゃぁ、まこが聞いて?」
…え。
突然の発言に驚いた。
「バカですか?めぐさん」
人に頼るなー!!…ただでさえ、消極的なんに。
「お願いね!じゃっ!」
強制ですかい・・・。
そして、放課後。
「真琴!お願いしまふ!」
もーなんで、私が。
「木下ぁ!」
「ん…あ、田中か。何?」
『田中か』ってなんだよ。
「うん、実はさ明日の文化祭の係りって何にするのかなって」
「あー、外でチラシ配り☆楽チンだろ?」
「…ふーん。あっそ」
お前が、カフェって案出したのにどうして楽なほう行ってんだよう!
「で?」
「は?」
「用って…そんだけ?俺に興味あんの?」
「ばーか!」
最悪だ―!!恵のせいだよ?恵!
「…ありがとね、まこと」
「…うん」
大変だったよ。すごい。
「じゃ、また明日!バイバイ!」
「うん、ばいばい」
こうして、今日1日はものすごいスピードで去っていった。
< 4 / 20 >

この作品をシェア

pagetop