こんぺいとう【2】
「好きです、尋さんが」
「……分かってる」
「好きです」
「っ、分かってる」
「大好きです」
「分かってるってば!……っちょっ、」
腕の中に引き込んで、ぎゅって音がするんじゃないかってくらい抱きしめた。
尋さんは暴れなかった。
「俺が違う人のもんになっちゃってもいいんですか?」
絶対に離したくない。
違う男に、捕られたくない。
「……だ……嫌だ!」
俺のシャツを握って、ふるふると首を左右に振る尋さん。
「ミサキが、りょうちゃんのこと好きだって聞いて、お、応援してって、言われて、それで、」
震える声に、尋さんが泣いてることが分かって一層強く抱きしめた。