こんぺいとう【2】
「ずっと、好きだったの。りょうちゃん……亮平のことが、好きだったのに」
……なんだ、もしかして俺達、両想いだったてこと?
なーんだ、よかった。
「“だった”ってことは、今は好きじゃないんですか?」
「ち、ちがっ、」
「じゃあ、今も好きなんですか?」
「…………」
コクコクと無言で頷く尋さんを腕から解放して、じっと見つめる。
「ちゃんと言ってくださいよ」
「……っ、その顔ムカつく」
「言ってください」
「…………好き、だよ。ばか」
ふてくされたようにそっぽ向いてしまった尋さんが、どうしようもなく可愛くて。
こっちに向かせておでこにキスしたら、尋さんは目をまん丸くして固まってしまった。
【ラバーズ】
(俺の方が何倍も好きです)
(……ばーか、)
end.