こんぺいとう【2】
「おまえなぁ!」
「はーやーくー!」
「......っ、たく、」
本当、みやには叶わない。
うじうじ悩んでたことなんて、いつの間にか吹っ飛んでた。
みやなりの励ましは、ちょっと強引で温かくて愛しくて。
好きだなって改めて想うよ。
これから卒業して、プロになって、今日以上の挫折を味わうことになるだろう。
そんなときでも君がいれば、俺はそれだけで進んでいける気がする。
「なに食うの?」
「うーん......あ、カツ丼は?」
「ほんっと意地悪いなおまえは」
「あははっ」
【毒舌姫時々愛】
end.