こんぺいとう【2】
知らない無人駅に2人だけで取り残された。
電車のドアが開いた瞬間、腕を引かれて強制下車。電車が言った後も、なぜか手首を掴まれたまま。
「なんなんですか」
「どーせ戻るんでしょ?だったら一緒に帰ろっかなぁって」
「……そりゃ、どーも」
掴んでいる手の甲を思い切り抓ってやると、簡単に離れていった。
「意外と凶暴?」
「さぁ」
「ふーん」
「なんなのよ」
頭の上から降ってくる楽しげな声に顔を上げる。
「いや、梅ちゃんって面白いなぁと思って」
「…………は?」
「あ、ビックリしてる」