己龍の姐御
クラス
慌てても仕方ないと思い、あたしはその場で担任を待つことにした。
5分もかからずに小走りできた、担任。
男だった。
爽やか系って感じの、若いやつ。
すると、担任はあたしを見つけるなり、「よっ!」と声をかけてきた。
「・・・おぉ。」
「俺は、担任の野田だ。よろしくな。」
担任、基、野田は軽く自己紹介をしてきた。
普通なら、ここで自分も自己紹介をするとこだろーけど、生憎、あたしにはそんな愛想なんてものはない。