己龍の姐御
そんな時に、タイミングよく男子生徒が現れた。
じゃなくて、歩いてきた。
うん。元気ッ子系だな。
仕方ない。こいつに聞くか。
「なぁ、そこの・・・男子。」
名前がわかんなかったから、とりあえず男子って言った。
したら、その男子生徒は気付いてくれた。
「俺?」
「そう、俺。」
「なんだよ。」
「校長室どこか教えてくんねー?」
うし、とりあえず聞けたぞ。
男子生徒は、「あぁ、転校生!」とかなんとか言ってはいたが、ちゃんと校長室までの道を教えてくれた。